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白桃書房代表取締役より、シャイン先生への追悼メッセージ

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小社代表取締役の大矢栄一郎が、先日ご逝去されたエドガー・ヘンリー・シャイン先生の追悼メッセージを、下記のように発表しました。
小社一同、謹んでお悔やみを申し上げます。

新しい年も1ヶ月が過ぎた厳寒の朝、エドガー・シャイン先生の訃報が飛び込んできた。ご高齢であったため、いつかはこの日を迎えなくてはならないのだと、心の片隅で覚悟をしていたのだが、やはりショックは隠しきれない。

シャイン先生は弊社にとって大きな存在であった。1991年に『キャリア・ダイナミクス』を出版させて頂いて以来、『プロセス・コンサルテーション』『企業文化』『組織文化とリーダーシップ』、そして、『キャリア・アンカー』『キャリア・サバイバル』など、白桃書房は数多くの著作の翻訳を出版する機会に恵まれた。

2010年、スタンフォード大学にて。

そういったご縁もあり、シャイン先生には何度かお目にかかっている。はじめてお目にかかったのはもう20年以上前のこと。講演のため来日されていた折その会場で金井壽宏先生からご紹介いただいた。第一印象はとても大柄でどことなく厳格な感じのする方だと思った。しかし、2010年と11年に訳者のひとりであった尾川丈一先生を団長とした、米国でのイベントでお目にかかった際は、依然、堂々とした風格ではあるが、接した雰囲気が研究者としての厳しさは残しつつもとても穏やかであったことを思い出す。日本から来た私たちを温かく迎えて下さったことは、今となっては先生との大切な思い出になっている。

シャイン先生が日本の学界やビジネスの場に残した影響が、大変大きなものであることは、多くの読者の存在が物語っている。

残された私たちにとって、シャイン先生を引継ぎ、さらにそれを越えて新しい理論展開をしていくことは並大抵のことではない。しかし、それに挑戦することが、先生への何よりの感謝の証となると思っている。白桃書房はその大きな挑戦の役に立ちたいと願ってやまない。

シャイン先生、ありがとうございました。

2023年2月6日
白桃書房 代表取締役 大矢栄一郎